Windows 7 上で OpenOffice.org (以下 OOo) 3.2 の Calc が落ちる現象の原因が Microsoft Office IME 2007 (以下 Office IME 2007) であることは、先日のエントリーに書いた通り。Calc が実質的に使えないのは具合が悪いので、日本語入力システムを Windows 7 デフォルトの Microsoft IME (以下 IME) に戻すと言う選択肢もあったわけだが、IME と互換性のある IME 2003 まで使っていたユーザー辞書の最後のバックアップは、半年以上前の物。日々更新されるユーザー辞書 (MS-IME 95 時代から蓄積された単語登録数は約 2,000 個。当然のことながら、最優先バックアップ対象) を後戻りさせたくないと言う理由で、OOo を 3.1.1 に戻して使っていた。
そこへ先日 (06/04) 待望の OOo 新バージョン 3.2.1 日本語版がリリースされたので、早速試してみた。
「オヤ、アイコンのデザインが変わってるぞ・・・」 と思ったのも束の間、Calc で任意のセルの 「セルの書式設定」 を選択すると、やはりクラッシュしてしまう。新バージョンでは修正されていることを密かに期待していたが、残念ながら変化はなかった。
ここで僕に残された選択肢は 2つ。OOo を再度 3.1.1 に戻すか、OOo は 3.2.1 のままで、Office IME 2007 を IME に戻すか。OOo の次のバージョンはいつになるかわからないし、この問題が解決される保証もない。辞書データが半年以上前に戻ってしまうのも困る。さて、どうしたものやら。
しかしあれこれ悩みながら Office IME 2007 の辞書ツールをいじっていると、登録単語をエクスポートする機能があることに気がついた。今まで登録単語のエクスポートやインポートをしたことがなかったので気づくのが遅れたが、考えてみれば、あって当然の機能とも言える。登録単語が移植できるなら迷うことはない。Office IME 2007 のダウングレードで確定だ。
以前に何かのタイミングで表示されたダイアログで、「Office IME 2007 を標準の日本語入力システムにする」 としているせいか、僕の環境では Office IME 2007 以外選択できない状態になっていたが、この手順で Microsoft IME を復活させることができた。登録辞書は、Office IME 2007 の辞書ツールの 「ツール」 → 「一覧の出力」 でテキスト・ファイルに書き出し、Microsoft IME の辞書ツールの 「ツール」 → 「テキスト ファイルからの登録」 でインポートした。
これで OOo 3.2.1 を安心して使えるようになり、心労の種が一つ減った。まァ幸か不幸か (?) 心労の種には事欠かないので、一つや二つ減ったところで大勢に変化はないが、OOo がマトモに動くのはありがたい。