先日某量販店でバルク HDD の価格をチェックしていたところ、USB 小物コーナーを眺めていた妻が、扇風機を買いたいと言い出した。曰く、サーバーのせいで自分の PC 周辺が暑く (確かに妻の席は熱源に近い)、送風のために必要なのだそうだ。

妻が手にしていたのは 「USB どこでもマグネットせんぷうき UMF01BK」 と言う気の抜ける商品名だったが、その姿とスペックを見れば、印象は一変する。「80mm 大型 FAN」 「回転数 2,000rpm」 「ノイズレベル 25dBA」 「最大風量 22cfm」 「静音設計」 等の見慣れた用語から想像するに、恐らく PC 用のケース・ファンをそのまま転用しているのだろう。羽がウレタンやビニール製でオモチャっぽい他の USB 扇風機とは、明らかに一線を画している。

そこでふと閃いたのは、「長時間運転に耐えられそうだ」 と言うことだ。我が家では 8ポートのギガビット対応スイッチング・ハブを 2つカスケードして使っていて、これが夏場は 2~3秒触っていると、「アチチ」 と手を離してしまうほどの温度になる。もちろん室温にもよるが、この扇風機なら、これら高熱源体どもを効果的に冷却できるのではないか。

早速 1個購入して常時稼動の仮想マシン親機 (VMware ESXi マシン) の USB ポートに接続し、問題のスイッチング・ハブに風を当ててみると、数分で全く問題ないレベルにまで温度が下がった。かつてオモチャ風の USB 扇風機でサーバーにささやかな風を送るも 2日と持たずに壊れた経験から、USB 扇風機が実用になるとは思っていなかったが、さすがは 80mm ケース・ファンだ。スタンド底部に内蔵されたマグネットも、PC 周辺における使い勝手の向上に貢献している。

この調子でしばらく連続運転させてみて大丈夫そうなら、いろいろと活用できる可能性がある。特に夏場の外出時のように、非空調時の高室温環境はサーバーにはかなり厳しいはずなので、室内の空気を循環させる換気扇として使えば、多少はマシになるかもしれない。

例えば我が家のリビングでは、天井裏に篭る太陽熱と室内の高熱源体の影響で、空調しなければ、大抵室温の方が外気温より高い。そこで 120mm モデルの UMF02BK 2個を長い USB ケーブルで延長して少しだけ隙間を開けた開口部 (出窓等) に設置し、1個は外気吸入、もう 1個は内気噴出を担当させる、と言うのはどうだろう。性能的に無理があるか (でも試してみたい)。

さてその一方で、「あの扇風機はそんなこと (=LAN ケーブルを挿してチカチカ光ってるヤツを冷やす) のために買ったんじゃないんだけど」 と言う苦情も入っている。まだ連続運転試験中で評価が終わっていないが、とりあえずもう 1つ買っておいた方がよさそうだ。

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  • Natz:

    現在 UMF01BK の連続運転試験中。今のところ 2週間ほどぶっ通しで運転しているが、問題なさそうだ。