先日とある業務で、別会社によって BiND for WebLiFE で制作された某 Web サイトの一部に、メール・フォーム等の機能追加&一部修正をした。既存部分と連動しなくても (=BiND for WebLiFE 上のデータ管理から外れても) 構わないと言うことで、普段通り Eclipse + Dreamweaver で作業させてもらえたので助かった。

さてこの BiND for WebLiFE (大文字小文字が入り乱れていてタイプしづらい) のバージョン 1.0 が 2007年にリリースされたときは、Web 系雑誌等で 「革新的 Web 制作ツール」 と言った感じで紹介されていた。当時僕は 「Web サイトのプロトタイプ制作の省力化に使えるかも」 と期待して触ってみたものの、他の編集ツールやテキスト・エディター等の力技が入ると破綻しやすく (=ソースを直接編集するような使い方は想定外のはず)、全ての作業を同ソフト上で完結させなければいけなそうな点がスタイルに合わなかったため、採用を見送った経緯がある。

まァその辺の事情については、バージョンを重ねた現在では解決策が編み出されていたり、実は最初からスマートな方法があったかもしれないのであまり触れないが、それにしてもこの製品名は、理解に苦しむところだ。世界的に有名な先発ソフトがあるのに、なぜ同じ名前を使うのか。他に選択肢がいくらでもある中で、敢えて同じ名前を付ける理由は何なのか。

例えば僕が "postFIX pro" とか "SAMBA!! for your life" なんて名前で有償のメディア・プレイヤーを開発したとして、これが変に出来がよくて有名になってしまい、サーバー構築や管理とは無縁の一般ユーザーが 「音楽聴くなら断然 SAMBA!! だよね」 と言い放つような事態が発生したら、どうだろうか? 思わずニヤけてしまうほどの売上を計上できても、開発者のモラル的にはアウトだろう。世の多くの IT 技術者から白眼視されることは、容易に想像がつく。

「Case sensitive なら別名だ」 「先発にはない文字列を付加してるから別名だ」 とでも主張するなら、例え法的な問題には発展しなくても、この手の命名に関しては詭弁だと思う。後発側が 「イヤ、あっちとは関係ありません」 「名前が似てるけど別物です」 と主張し続ける茨の道を自ら歩むのは勝手だが、先発側にもそれを強いる可能性や、抗議等に費やす様々な労力については、どう考えているのだろうか? 有名な先発の存在を知らなかったとしても、それは 「事前に調べなかった」 と同じか、同じでなくてもかなり近いはずなので、いずれにせよ僕の感覚では、大いに問題があると言わざるを得ない。 (Firefox も先発の RDBMS とモメて名前を変えているし、インディーズ・バンドがメジャー・デビューする際に同名バンドの存在が発覚して、名前を変えることもある)

そう言えば、Windows 及び Windows CE 系で動く MUA でも、某有名 MTA と同名で 「Case sensitive なら~」 的な無償ソフトがあったことを思い出した。

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