今日は、Open Source Conference 2010 Tokyo/Fall の 1日目に行って来た。いろいろと興味深い話が聞けて面白かったが、個人的に最高クラスの衝撃を受けたのが、あるセミナー講師の方が、CentOS を 「セントス」 と発音していたことだ。Red Hat Enterprise Linux クローンである CentOS の信頼性と人気は揺るぎないものがあり、僕の業務でも使用頻度は高く、我が家の主力サーバー用ディストリビューションでもある。僕はこの製品を 「セント・オーエス」 と発音していて、周辺では皆 「セント・オーエス」 と呼び、Wikipedia には 「セントオーエス」 と書いてある。
そう言う経緯から、他の読み方があるとは考えたことすらなかったところへ唐突に 「セントス」 と来れば、そのインパクトは推して知るべし。しかし衝撃を受けつつ、同時に 「(特に英語圏では) あり得るかも」 と言う感じもした。
そこで帰宅後に早速 Web で調べてみると、以前からあちこちで同様の議論が交わされていたことがわかった。ざっと眺めてみると、恐らく 「厳密に決まってるわけではないが、一応 『セントス』 が優勢で、『セント・オーエス』 でもまァよし」 と言う感じに見える。その根拠として示されていたのが、このやり取り。
なるほど。僕も今後は 「セントス」 に乗り換えてみよう。
ただ、周りが 「セント・オーエス」 と呼ぶ中で僕一人が突然 「セントス」 に乗り換えることで懸念されるのは、例えば 「脆弱性」 を 「きじゃくせい」 と読んでしまい、周囲は誰も指摘しないが当然誤りに気付いていて、「漢字もロクに読めねーのか」 と密かに侮られてしまうのと同じ状況が発生することだ (かつて会議で 「イヤー、臨場感 (りんばかん) がスゴいね」 と発言した某氏には、誰も突っ込まなかった)。
僕自身では、"_" を正しく 「アンダースコア」 と読んだのに、クライアントから 「『アンダーバー』 ですよね?」 と訂正されてしまったことが思い出されるが、あまり愉快な体験ではない。「『セントス』 とか言ってるよ」 とニヤニヤされては堪ったものではないので、CentOS の読み方変更に際しては、事情を説明する必要があるだろう。
他にも、「~OS」 と言う製品はいくつかある。大抵は 「~・オーエス」 と読んでいるが、果たしてこれで正しいのか、自信がなくなって来た。Mac OS X も 「実は」、なんてことはないだろうな・・・。