かつては約 1.38MB の限られた領域に各種ドライバーを組み込んだ起動 FD の作成に凝ったり、1 FD Linux ディストリビューションの keroppy をカスタマイズして自宅ルーターにしたり、FDD のガコガコ言う音が家中で鳴り響いていたこともあったが (誇張)、もう 4~5年ほど前から、FD は全く使わなくなっている。
ところが先日ある事情で空の FD が必要になったので、「こんなこともあろうかと、メイン・マシンには FDD を残してあるんだよ」 と、久々に引っ張り出して来た FD をドライブに突っ込んだ。我が家で FDD を備えたマシンは、VMware ESXi 親機の Dell PowerEdge 830 と、Windows 7 が動作するメイン・マシンの 2台のみ。ただし ESXi 上の仮想マシン (以下 VM) からは親機の FDD を使えないので (使ったことはないが、vSphere Client で接続しているクライアントの FDD なら可能な模様)、「FD が使える」 のは、実質的にメイン・マシン 1台だけだ。
しかし、エクスプローラー上でマウス・カーソルが長いことビジー状態になっていたと思ったら、中身の表示に失敗。やはり FD が劣化してしまっていたのかとフォーマットを試みると、エクスプローラーが落ちてしまった。別の FD で試しても Windows を再起動しても、状況は変わらない。久々に出番が訪れた FDD が壊れているのか、Windows 7 の問題なのか判断がつかず、Web で調べてみたところ、衝撃の事実が発覚した。
このページによると、何と AMD 製の CPU を積んだシステム上の Windows 7 では IDE 接続の FDD が使えないと言う、信じられない問題があるらしい。確かに問題のメイン・マシンの CPU は AMD Athlon 64 3200+ で、OS は Windows 7 Ultimate だ。
同じメイン・マシンでも Windows XP 時代は FD の読み書きができていたし、前述のページでも XP や Vista ではOK、別のサイトでは AMD CPU + Windows 7 でも問題なしと言う例もあるようなので、Windows 7 のドライバーの問題か、古い BIOS との組み合わせによって引き起こされているのだろうか。ちなみに問題が発生するのは 「レガシーな (=恐らく IDE の)」 FDD で、USB 接続だと大丈夫とのこと。
FD のためだけにメイン・マシンをデュアル・ブートにはしたくないし、5年も前のマザーボードの BIOS アップデートも今となっては期待できない。IDE 接続機器を USB 経由で使うための変換ケーブルもあるにはあるが、メイン・マシンから FDD を取り外すのが面倒なので、USB 接続の外付け FDD をオークション・サイトで探すことにした。
まさか、今さら FDD を買う羽目になるとは・・・。
オークションで購入した USB 接続の FDD を問題のメイン・マシンで試してみると、正常に利用できた。しかし既に IDE 接続の FDD があるため、OS が USB FDD を認識してエクスプローラー上に現れたのは "B:"。B: ドライブなんて見たのは、5インチ FDD を 2台搭載した Windows 3.1 マシン以来だ・・・。