僕は最近の「Wi-Fi (または WiFi)」を「『無線 LAN』のちょっとカッコいい呼び方」的に使う風潮はあまり歓迎できないなと常々思っていたが、ここに来て突如転向。細かいことは言わずに、「Wi-Fi」≒「無線 LAN」として使ってみることにした。

とわざわざ書いたのは、初の Android 機 GALAPAGOS 005SH (以下 005SH) をいじったり情報収集をする中で、世の中はすっかり「Wi-Fi」になっていることを改めて感じたためだ。Wi-Fi Alliance のブランド浸透戦略の賜物か、iPhone 然り、無線 LAN ルーター然り、プリンター然り。「『無線 LAN』は野暮ったいからちょっとスカして英語で書くか」と言っても Wireless LAN では少々長いし、やはり Wi-Fi の方が都合がいいのだろう。ロゴもデザインしやすい。

さてそんな話は実はどうでもよく、今回は 005SH の購入直後に発覚して対処を迫られた、Wi-Fi による通信が不安定な問題について。3G 回線経由では安定してインターネットにアクセスできるのに、他の機器が問題なく利用できている自宅のアクセス・ポイント (以下 AP) に Wi-Fi で接続すると、ネットワーク・エラーが頻発すると言う現象だ。ブラウザーでちょっとデータ量の多い Web サイトを閲覧すれば表示が完了せず、動画を再生すれば途中で止まってしまう。Web サイトがマトモに閲覧できないことから Android Market の利用にも支障を来たし、不自由なことこの上ない。

ネットワーク・エラー発生時に表示されるメッセージの内容は次の通り。

・日本語
ネットワークエラーが発生しました。再試行するか、キャンセルして前の画面に戻ってください。

・English
A network error has occurred. Retry, or cancel and return to the previous screen.

この状態で LAN 内の任意のマシンから 005SH に ping を打つと、"packet loss" が 80% 以上になっていた。100% loss なら ping 応答拒否の可能性もあるが、中途半端に通るのはおかしい。

我が家で唯一の Wi-Fi AP である BUFFALO WLA2-G54C (既に生産中止) は、同じ設定で数台のノート PC (OS は Windows XP/7)、Advanced/W-ZERO3 [es] (同 Windows Mobile 6)、PlayStation Portable、プリンター、iPhone 4 等々、様々なデバイスに Wi-Fi アクセスを提供して来た実績がある。そのため当初は 005SH のハードウェアの問題か、イヤらしいパーソナル・ファイアウォール (iptables で --limit とか) が邪魔をしているのかと疑った。しかし近所の某ファストフード店の Wi-Fi サービスは普通に利用できたし、この挙動が 005SH のデフォルトならもっと騒ぎになっているはずなので、やはり我が家の AP が怪しいと睨んで調査を続けた。

その結果、AP のプロトコルは WPA-PSK で問題ないものの (WLA2-G54C は WPA2 には非対応)、暗号化方式がそれまで使用していた AES だと 005SH の通信が怪しくなり、TKIP にすると解消することが判明。AES では 80% 以上で安定していたパケット消失率も、TKIP では 0% になった。

「WEP なら確実」や「SSID 隠蔽が鬼門」と言った情報も見かけたが、今更 WEP など論外だし (従って妻の NINTENDO DS Lite は Wi-Fi が使えない)、SSID 公開もなるべく避けたい。不本意ながらも暗号化方式の変更で解決できたのは、まァ何とか許容範囲内か。

ただ今回の一件をもって、「Android 2.2 (または 005SH) の Wi-Fi は AES 対応に難あり」と断じてしまうのは早計だと思う。どうも Wi-Fi AP は各社各製品間で品質に多少の幅があるようで、AP が AES で 005SH の Wi-Fi に全く問題の出ないこともある。我が家の AP と 005SH は、所謂「相性が悪かった」と言うことなのかもしれない。

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