我が家では Samba+OpenLDAP によるドメインを構築しているので、OS が Windows XP Home Edition の Eee PC 900HA ではドメインに参加できず、具合が悪い。購入直後は「ドメインユーザーと同名かつパスワードも偶然同じ」ローカルユーザーで我慢して使っていたが、Home Edition では「オフライン ファイル」が使えないことに気が付いて愕然とした。

ローカルとリモートでデータの同期を取るツールはいくつかあるものの、多くのツールはバックアップ用途に適した「別の場所に同期コピー」で、コピー元とコピー先でパスが変わってしまう。一方 Windows XP Professional で利用できる「オフライン ファイル」は、ネットワークが利用できない環境でもそのままのパスでリモート(にあるように見える)資源に透過的にアクセスできる。ネットワーク復旧時やログオン/ログオフ等のタイミングで、自動的に同期処理をしてくれる点もありがたい。

外に持ち出す 900HA でこの「オフライン ファイル」が使えないとけっこう困るので、OS を入れ替えることにした。

さて、インストールするのは、以前に購入して別のマシンで使っていた Windows XP Professional の英語版だ。ちょうど妻から「熱い」「うるさい」「邪魔」を理由にマシンの台数を減らすようプレッシャーをかけられているので、この古いデスクトップ PC を廃棄して、OS をいただくことにする。

ちなみに僕は決して英語が堪能なわけではないが、英語に触れる機会を増やすために Windows は英語版も使い、Linux サーバーのデフォルト言語は原則的に英語にしている。現時点では製品版未発売の Windows 7 も、発売されたらまず英語版を買う。

さて 900HA、と言うか Eee PC には、光学ドライブがない。OS をインストールするには USB 接続の外付け光学ドライブを別途用意する必要があるが、このためだけに外付け光学ドライブを買うのは面白くない。そこで SATA/IDE-USB2.0 変換アダプター GH-USHD-IDESAを使い、既存デスクトップ PC の DVD ドライブを拝借することにした。これなら裸の IDE/SATA ディスクを USB 接続で使うこともできるので、一石二鳥だ。

光学ドライブが調達できれば、あとは普通に OS をインストールするだけ。900HA 付属 CD-ROM のドライバーをそのまま使い、ほぼ元通りの環境が整った。ウム、やはり Professional の方が快適だ。

OS 入れ替えによって、念願の「オフライン ファイル」も使えるようになった。ついでに「リモート デスクトップ接続」で接続されることも可能になったが、900HA からリモート接続することはあっても、900HA にリモート接続することはほとんどないので、持ち歩く 900HA の場合は「オフライン ファイル」の方が重要だ。ただ、外から自宅に VPN 接続した際にも「ネットワーク復旧」とみなして同期しようとするのには閉口するが・・・(PHS は回線速度が遅いので、毎回キャンセル)。

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