先のエントリーで書いたように WILLCOM の料金プランを変更したので、直後に I-O DATA の安価な W-SIM ジャケット USB-WSIM を買った。Eee PC 900HA で本格的にモバイル接続をするには、Advanced/W-ZERO3 [es] を直接 USB ケーブルで接続するより、W-SIM ジャケットを使った方がいい。Amazon で当時は ¥3,465。
程なく商品が届き、早速付属 CD-ROM からマニュアルの手順通りにデバイスドライバー、モデムドライバー等のインストールを試みたところ、「この言語はサポート対象外」的なエラーが表示されて先に進めず、いきなり面食らった。どうも OS を英語版 Windows XP Professional に入れ替えたことが原因のようだ。軽く調べてみると、ネット上でこのような不具合報告は見つけられなかったので、英語版 Windows XP に USB-WSIM のドライバーをインストールしようとしたユーザーはほとんどいないのかもしれない。
インストーラーのメニュー
「この言語はサポートされてねーよ」
これは困ったが、このためだけにデフォルトの日本語版 Windows XP に戻すのは避けたいし、何より Home Edition では困る。英語版 Windows XP にドライバーをインストールして何かヤバい状態になるとも考えにくいので、力技で何とかできないか、足掻いてみることにした。
とりあえず付属 CD-ROM の中を見渡すと、各種ドライバー用フォルダーの中に、"DPINST.XML" と言うファイルがあるのを見つけた。このファイルをエディターで開いてみると、
と言う怪しげな記述がある。
"0x0411" は 16進数の 1041 で、これは各所で目にする日本語の LCID だ。ものは試しと、この LCID を英語(U.S.)を表す 1033 の 16進数 "0x0409" に書き換えてみた。当然 CD-ROM にあるファイルは直接編集できないので、いったん CD-ROM のデータを全てローカルにコピーし、そのファイルを編集する。
その後インストーラーを改めて起動すると、見事に騙されてくれた。今度は全く問題なくデバイスドライバー、モデムドライバーがインストールできる。
問題の "DPINST.XML" は、"WinXP"、"Vista"、"Modem" フォルダの 3箇所にあり、それぞれ「Windows XP 用デバイスドライバー」「Windows Vista 用デバイスドライバー」「(共通?)モデムドライバー」だ。Vista 用のドライバーは今回不要なので、編集するのは "Vista" フォルダ以外の 2ファイルで OK。
また、今回は英語版 Windows XP だったが、前述の仕組みで「日本語以外ダメだよ」とインストーラーが思い込まされているだけなので、他の言語の Windows XP に USB-WSIM のデバイスドライバーをインストールする場合も、今回のように適切な LCID を指定してやれば行ける気がする。もちろん僕は他の言語で試していないので、問題が起こらないことは保障できないが・・・。
問題なく動作中
最後に注意点を一つ。CD-ROM 中の "README.TXT" には、「インストールに使った USB ポートと違う USB ポートに接続して使うと COM ポート番号が変更されてモデムが動作しなくなる」旨の記述があるので、ドライバーがインストールできたからと言って、調子に乗って Windows 動作中にあちこちの USB ポート(900HA には 3箇所ある)に挿しまくったりしないこと。説明書はよく読んでおきましょう。