我が家ではかつて数台の自作マシンが自宅サーバーとして常時稼動していたが、結婚準備でマシンの台数を減らさざるを得ない状況に追い込まれ、全てのサーバー用マシンを廃棄する苦渋の決断を下したのが、約 3年前の 2006年 4月頃。ただし自宅サーバーとしての機能まで捨てるわけには行かなかったので、当時 VMware 社が無償公開に踏み切ったばかりの VMware Server の親機用にそこそこマトモなマシンを購入し、仮想マシン群による自宅サーバー環境に切り替えることにした。

「そこそこマトモなマシン」と言ってもそれほど大袈裟な代物ではなく、Intel Pentium D 3.00GHz を積んだ Dell の PowerEdge 830 をベースに、メモリを 4GB、HDD を少々増設しただけだ。デュアルコア CPU なので、仮想化には有利だ(繰り返すが 2006年 4月当時の話。今ならクアッドコアか)。

ついでに廃棄マシンから取り外してまだ使えそうな HDD 4台を 4台はい~る Kit USB に放り込んで束ね(4台を個別に認識させる)、合計約 300GB のバックアップ専用ストレージとした。ちなみにこの 4台の HDD は、この時点で既に購入から 2~3年を常時稼動環境で過ごしていたが、更に常時稼動環境下で 3年以上経過した現在でも、全くトラブルは発生していない)。

OS は当時傾倒していた SUSE Linux 10.1(x86_64) を採用した(約 1年半後に CentOS 5.1 に入れ替え、現在は CentOS 5.3)。

僕が Linux でサーバーを構築する際の物理的な HDD のパーティショニングは、次のような考え方で計画することが多い。

  1. "/boot" 用に 100MB 程度を基本パーティションで確保する。
  2. ディスク障害発生時の影響範囲を限定するため、なるべく細かくパーティションを切る。
  3. しかし細かく切り過ぎるとコマンド操作が煩雑になるので、"/dev/sda*" 等のパーティションを表す最後の数字が 1桁に収まるようにする。具体的には 1~9 の範囲で、拡張パーティション分の 1個を除いた、基本パーティション 3個、論理パーティション 5個の計 8個に、ほぼ等サイズで HDD を分割する。
  4. "/boot" 用パーティション以外を LVM の 物理ボリュームに変換する(swap と "/" 用パーティションは LVM にしない場合もある)。

このときは敢えて RAID 構成は見送り、一部パーティションを除いて LVM を採用。定期的なチェックでこまめに HDD の状態を監視し、ヤバそうな兆候が出たら、すかさずディスクを交換する方針とした。上記で個別の USB 外付け HDD として構成された 4台も、同様の考え方でパーティショニングして LVM 化。こちらは基本的にサーバーに接続されているものの必ず接続されている保障はない(=たまに外すかもしれない)ので、内蔵 HDD 群とは別のボリュームグループとした。

OS (Linux) のインストールは通常の手順通り。パッケージは後からどうとでもできるが、なるべく初期の段階で不要なパッケージは外しておいた方がいい。

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