自宅サーバーで Samba ドメインの PDC として稼動する Samba 3.3.4 を、06/16 にリリースされた 3.3 系の最新バージョン 3.3.5 にアップグレードしてみた。ソースコードをここから入手して、インストール作業はいつもと同じ。configure には次のオプションを指定している。
--prefix=/usr/local/samba \
--with-configdir=/etc/samba \
--with-privatedir=/etc/samba/private \
--enable-cups=no \
--with-acl-support \
--with-automount \
--with-cifsmount \
--with-ldap \
--with-libsmbclient \
--with-pam \
--with-pam_smbpass \
--with-quotas \
--with-syslog \
--with-utmp
上記オプションはあくまでも「我が家の環境用」に過ぎず、デフォルトで有効でも敢えて明示的に指定しているオプションもあるのでそのつもりで見ていただきたいが、用途に応じて機能の有効/無効を切り替えられる点と、複数バージョンの共存や切り替えができるのが、ソースからのインストールの魅力だと思う。以前は Postfix やら BIND やら、様々なプログラムを極力パッケージに頼らない方針でコンパイルしまくって「これが Linux だ」等と息巻いていたが、ここ数年はパッケージ管理ツールの便利さに負け、基本的に yum 万歳な日々(ウチは CentOS がメインなので)を送っている。
ところで Samba 3.3.5 のリリースノートには
Fix joining of Win7 into Samba domain (bug #6099).
とあって、何となく予感はしていたが、やはり Windows 7 RC で Samba ドメインにログオンできなくなった。PDC が Samba 3.3.4 の Samba ドメインに参加するためにレジストリをいじっていた作業が、今後は不要になったと言うことだろうか。
Windows 7 RC ログオン不可
残しておいた 3.3.4 を起動するとログオンできるので、やはり 3.3.5 で加えられた変更が原因のようだ。ちなみに Windows XP は、3.3.5 でも問題なく Samba ドメインにログオンできる。
素の Windows 7 RC を用意して、(なるべく)近日中に検証してみるか。