普段は妻が使うマシンで、CPU 負荷が高まるとファンが唸りを上げる現象が数ヶ月前から発生して、クレームになっていた。このマシンは Shuttle 社のキューブ型ベアボーンで、CPU は AMD Athlon 64 3500+。小型 PC 故の物理的な制約で CPU 付属のファンとヒートシンクが使えないため、ベアボーン専用ヒートシンクと直結された放熱フィンをマシン背面の排気口に逃がしてファンで風を当てる独自の冷却システムが採用され、BIOS には CPU 温度に応じてファンの回転数をコントロールする機能が備わっている。唸りを上げているのは、この放熱フィンの空冷と排気を兼ねるファンだ。

当初は BIOS 設定で CPU ファンの回転数を抑えることでごまかし、「時間がある時に調べるよ」 と先送りしていたが、酷いときは隣でバイクの空ぶかしをしているような状態になるため、耐えかねて原因を調査することにした。

このマシンを組んだのは約 3.5年前だが、当然最初からこんな爆音マシンだったわけではない。ファンの騒音が気になり出したのはここ 1年以内であること、CPU 負荷が高まるとファンの回転数が上がること、ファンの回転数を落としてもあまり効果がなかったことから、CPU のグリスが乾燥するか劣化して、効率的に冷却できていないのではないかと思い至った。

久々にマシンのケースを開け、ヒートシンクとファンを分解する。ケース内部の埃掃除は年に 1回程度行うが、PC の自作は好きだが特に自作マニアなわけではない僕が CPU のヒートシンクをバラすのは、このマシンを組み上げて以来初だ。グリスをきれいにふき取って、引き出しの中に転がっていたどの CPU の付属品だったか定かでないグリスを丁寧に塗り直し、パーツを元に戻した。

そしてマシンを起動してみると・・・、静かだ。ムービーファイルのエンコーディングや CG のレンダリング等、CPU に負荷をかけた時はそれなりにファンが回るが、これまでのように、とにかく唸りを上げる現象は消えている。当初のグリスの塗り方が不十分だったのか、如何ともしがたい経年劣化なのかは不明だが、ハードウェアのメンテナンスも重要であることを再認識した出来事だった。

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