近く仮想マシンホストを現行の VMware Server 1.0 から VMware ESXi 4.0 に移行する我が家の仮想化環境一新計画には、大雑把な目標が 2つある。1つは ESXi を USB メモリから起動させて、ディスク障害発生時の影響を最小限に留めること。もう 1つは、新規導入のファイルサーバーを仮想化環境のストレージとして活用すると共に、仮想マシンの冗長性を高めることだ (その他は思い付きで臨機応変に)。
と言うことで、ESXi 3.5 でできた USB メモリへのインストールが 4.0 でできないといきなり困ってしまうところだったが、ファイル構成が変更されているものの、ほとんど同じ手順で可能だった。
まず VMware 社のサイトから VMware ESXi 4.0 インストール CD のイメージファイル (現時点では VMware-VMvisor-Installer-4.0.0-164009.x86_64.iso) を入手する。4.0 では ISO イメージファイルが x86_64 用しか用意されていないので、i386 なマシンは、ESXi を稼働させる母艦としては対象外になったらしい。
USB メモリへのインストール手順は、以下の通り。当然のことながら、最近の USB メモリ製品で流行の「セキュリティ機能」等の各種オマケ機能をはじめ中身は全てブッ飛ぶので、そのつもりで。容量は今回も 1GB で収まる。
# mount -o loop VMware-VMvisor-Installer-4.0.0-164009.x86_64.iso /mnt/cdrom ← ループバック・デバイスとしてマウント # mkdir /tmp/esxi ← 作業用ディレクトリを作成 # cp /mnt/cdrom/image.tgz /tmp/esxi ← インストーラー (3.5 とはファイル名が異なる) をコピー # cd /tmp/esxi/ # umount /mnt/cdrom ← ループバック・デバイスをアンマウント # tar xvfz image.tgz ← インストーラーを展開 # cd usr/lib/vmware/installer/ # bzip2 -d VMware-VMvisor-big-164009-x86_64.dd.bz2 ← BZ2 ファイルを展開 # fdisk -l ← USB メモリのデバイスファイルを確認 # dd if=VMware-VMvisor-big-164009-x86_64.dd of=/dev/<DEVICE> ← イメージファイルを USB メモリに書き込み
悲劇を避けるためにも、イメージファイルの書き込み先は注意深く確認した方がいい。誤って既存 HDD 等を指定してしまうと、たいていは厄介なことになる。
ところで、先日予備の USB メモリを買いに行ったところ、やはり最近はより大容量の製品が主流で、1GB 等の細かいサイズはほとんど売られていなかった。容量や物理的なサイズが理想的なこれやこれは、中に microSD カードが入っているせいか、我が家の Dell PowerEdge 830 で試した限りでは ESXi が起動中にカーネルパニックでコケて使えないので、今回は普通の USB メモリ (4GB)にした。