来年中にトップレベル・ドメインに 「.日本」 等のマルチバイト文字が利用可能になるとのニュースを先日目にし、「日本語ドメインねぇ (他人事)」 と思いつつ手元の CentOS 5.3 で

$ whois 総務省.jp

とタイプしてみると、ちゃんと whois 情報が表示されて驚いた。

個人的には、商品やサービス名、社名等をドメインに含めて SEO 対策とする場合以外で日本語ドメイン (正確にはInternationalized Domain Name (国際化ドメイン名)」。以下 IDN) を使うのは 「日本語が読めない人はお断り」 との言外の意が含まれる感じがしてあまり好きではない。じゃあこのサイトは多言語対応なのかと問われると返答に窮するところではあるが、それは結果的に日本語のドキュメントしかないと言うだけの話で、URL の時点で 「お断り」 感を漂わせているわけではない (言い訳)。

と言うことで、どうしても必要な状況にならない限り IDN に触れることはないと思っていたが、いざ 「どうしても必要」 な状況に遭遇した時にしどろもどろになってもみっともないので、とりあえず現行の IDN  「(マルチバイト文字).jp」 を取得してみることにした。


まず DNS が IDN にどう対応するのかを調べてみと、Punycode なるシングルバイト文字のドメインの別名的存在を別途用意し、その Punycode 化されたドメインについて、通常のドメインと同様に DNS サーバーを設定すればいいことがわかった。前述の whois で表示される "Domain Name" で表示されていたのも、この Punycode だったわけだ。

肝心の IDN → Punycode の変換は、どうもブラウザー任せらしい。CentOS の場合は、libidn パッケージに含まれる idn コマンドでも Punycode 変換ができる。意外と単純なカラクリで拍子抜けしたが、既存環境に手を加えずに IDN を実現するには、合理的な方法だ。

さて、ドメインも取得できて (¥660) 大まかな原理もわかったことだし、自宅サーバーに仕込んでみるとするか。

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